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MIMIKO 6 コンサート デュッセルドルフ [diary]

地震以来、一日一日がなんと長いことか・・。
ニュースで見る映像と信じられない現実を受け入れるので精一杯で、
中々ものごとに集中できない毎日です。
被災地の皆様がどんな思いでいらっしゃるのか。。それを考えると本当に胸が痛みます。
まだ大きな余震も続いているようですが、これ以上被害が進まず、一人でも多くの方がご無事でいらっしゃること、心から願っています。

Tonhalle3.jpg

こんなときに、このようなお知らせはどうかと迷ったのですが、これはもしかしたら今私が日本のためにできることの一つではないかと、そうふと感じられたので、お知らせすることにします。

3月16日(水)デュッセルドルフのトンハーレ(写真)でヴィオラとデュオコンサートをおこないます。
ヴィオラは、デュッセルドルフ交響楽団副主席ヴィオラ奏者、ユリ・ボンダレフ氏。ピアノ四重奏も現在一緒に弾いていますが、ロシア・サンクトペテルブルク出身の素晴らしいヴィオラ奏者です。彼とはこの春から秋にかけて、ドイツ、ベルギー、日本と、コンサートの予定が入っています。
ヴィオラとの共演は実は初めてですが、ヴァイオリンやチェロのような華やかな感じではなく、たっぷりとした中低音の渋い穏やかな音色が大変心地よいです。

プログラムは、ロシアの作曲家、グリンカとプロコフィエフに、ドイツの作曲家シューマン。
曲目の紹介は、教室ブログに少し記載しています。


MIMIKO 6
2011年3月16日(水)13:00-
Tonhalle/Kammermusiksaal-Hentrich-Saal

ユリ・ボンダレフ - Yuri Bondarev, ヴィオラ Viola
富田 珠里 - Shuri Tomita, ピアノ Klavier


・グリンカ: ヴィオラソナタ   Glinka, Sonate d-Moll
・シューマン: おとぎの絵本 作品 113 Schumann, Maerchenbilder op. 113
・プロコフィエフ(ボリソフスキ編曲): バレエ音楽 ロミオとジュリエットより 作品64 
 Prokofjew, Auszuge aus dem Ballett "Romeo und Julia" op. 64 (Bearbeitung: V. Borisovski)
 ・序奏  Introduction
 ・街の目覚め  The Street awakens
 ・少女ジュリエット  Juliet as a Young Girl
 ・騎士たちの踊り  Dance of the Knight
 ・バルコニーの情景  Balcony Scene
 ・エピローグ ジュリエットの死  Epilogue: Death of Juliet

休憩なしの一時間という短いコンサートです。

トンハーレの企画の、MIMIKO(MIttwoch MIttags KOnzert = 水曜日お昼のコンサート) というシリーズなので、お仕事されている方は難しいかもしれませんが、スナック付ということで、どうぞお気軽にお立ち寄り下さい。

MIMIKO 6
http://www.tonhalle.de/mimiko_termine


今日もこうやって音楽を奏でることができる幸せ、それを深く再確認することができた今回の地震。

もちろん今回のコンサート、まだまだその第一歩として、私が出来る他の何かも模索していきたいと思っています。16日は、遠い日本の被災者の皆様に届くよう演奏したいと思います。
コメント(8) 
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コメント 8

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しゅりまま

素敵なコンサートになりそうね!

あなたたち音楽家が音楽で伝えるメッセージ、
それは言葉も国境も超えて伝わることでしょう!
音楽家だからこそできる素晴らしいことよ。

胸を張って堂々と演奏してね、
何よりの励ましになります!
by しゅりまま (2011-03-14 14:19) 

まり

コンサート頑張ってください。また香川でも演奏聞かせてください(*^_^*)
by まり (2011-03-14 16:42) 

原渕智史

珠里ちゃんのピアノの演奏を東北の被災者のみなさんにも聞いてもらって、少しでも元気になってもらえるように心から祈っています。被災に遭われた皆さんには、少しでも復興をお祈りいたします。
by 原渕智史 (2011-03-14 20:55) 

それとも‐E

シュリさんの本格的な海外演奏の活動を、心からお喜び申しあげます。ヴィオラとのコンサートとは、とても貴重に感じます。大きな成功を収めたことでしょう。
日本では、地震・津波や被災者のこと、物資が極端に品薄なこと、停電・節電のことなどが話題になっていますが、ヨーロッパでは日本のどのようなことがニュースになっていますか。福島にある原発の事故がもとで、放射能について、いま盛んに取り上げられ、日本にいた外国の方たちが帰国するという事態にたちいたっているようです。しかし、チェルノブイリのような事故とはまったく異なり、発電の稼働は止まっていること、建物の爆発はしたが原子炉を冷却すれば、また冷却装置が稼働すれば、言われているほどの極端な避難は避けられると思います。私は日本の技術や対応を信じています。ヨーロッパでは、もしかして日本が破滅してしまうようなことが言われているのではないかと想像するのですが、まもなく収束するのでは、と思っています。ただまぁ、日本に帰るときには、あまり外に出ず、マスクを忘れないほうがとは思いますが。それにしても、毎日地震が続くので恐いことは確かです。

by それとも‐E (2011-03-17 21:41) 

shuri

しゅりまま

以前のデュイスブルクでのリサイタルの数日前に起こった、大学火事の事件といい、今回の地震といい、私がドイツでコンサートやらリサイタルやら大事な日の数日前には、何かしら起こるなぁ。
前回も今回も、その後は本当に練習に中々集中できず、自分が自分でないみたいでね。でも、そういうのを乗り越えて何か見つけろってことなんだろうと思う。
もっとショックなこともこれから起きるんだろうけど、強くなるって自分を信じてやっていかなきゃね。
by shuri (2011-03-21 08:59) 

shuri

まりさん

お久しぶりです。お元気ですか??
コメントありがとうございます!
この夏も、また帰国してコンサートしますので、ぜひ聴いてくださいね!!また詳細が決まれば、このブログでお知らせします。
by shuri (2011-03-21 09:00) 

shuri

ぶちくん

音楽なんて、所詮偽善事業だ、なんて言う声もちらほら聞くようだけど、
何だかさびしいなと思ったよ。
もちろん、こちらでいくら頑張っても、東北には届かないかもだけど、音楽には人を動かす力があるからね。音楽にはというか、人にあるのかな。
すごいよね、この世界。
by shuri (2011-03-21 09:03) 

shuri

それともEさん

ご無事でなによりです!!!!!
本当によかった!!!

もうドイツにいらっしゃってるのでしょうか。
こちらのニュースを見ていただければおわかりかもしれませんが、こちらでの原発の報道は凄まじいです。少々あおり過ぎて、日本の報道との差にこちらが戸惑っています。周りの人からは、なぜ家族をドイツに呼ばないのか?危ないじゃないか!!?と圧力に似たものを言われ、いや、分かってはいるんだけど・・・。という毎日。。親切で言ってくれているのはわかってはいるが、それにほとほと疲れてきた在独日本人は多いようです。放射能測定器が完売とかいうニュースも聞こえてきたり。やはりかなり敏感ですね。

すぐお隣に逃げられる大陸人と、他に逃げようがない島国の人と、やはり考え方は違ってくるのかもしれません。

私も遠くにいて心配は絶えませんが、日本を信じるしかありませんよね。

どうか、ドイツ旅行が有意義なものになりますように。
また旅行のお話ぜひ聞かせて下さい!
by shuri (2011-03-21 09:12) 

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