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ドイツでは明日から夏日が続きます。 [diary]

3月26日の第九コンサート以来、なんとなく心ここにあらずの状態で、そのまま4月の新学期を迎えました。その後は忙しさに身を任せたままどんどんと。。
もう4月も半分以上。はやいなぁ。

先日とあるコンサートを聴いた帰りに、かなり年配のドイツ人の方に話しかけられました。
「あなたは日本人ですか?」
私が「はい」と答えると、
「今回の地震のこと、とても胸が痛んで、本当に残念に思います。これからの日本の将来と成功を心から願っています。それだけを言いたかったんです。。」

彼はそれを言うとすぐ立ち去ってしまいましたが、私が呆然と立ちすくんで後姿を追っていると、彼は何度も後ろを振り返り、「がんばれ!」という表情を送ってくれました。
あっという間のことで、とってもびっくりしたのですが、コンサート後というのもあり、素晴らしい音楽を聴いたあとは、人の心をやわらかくさせ、自分の気持ちを誰かに伝えたいと、そういう気持ちになったのかもしれないなぁ。
そういう意味で、音楽はやはり人を素直にさせてくれる不思議なパワーを持っているのですね。。


後ろの串団子のような盆栽が気になる・・さて、昨日はデュッセルドルフにある日本クラブでおこなわれた、土曜クラブ ~オーボエと仲良くなろう~ に出演しました。様々な楽器を、話と演奏を交え紹介し、仲良くなろうという日本クラブでの企画。私は一年前の、サクソフォーン奏者・栗本純子さんの会以来二回目の出演でした。
今回の講師は、ケルン放送管弦楽団首席イングリッシュホルン奏者、吉田智晴さん。
オーボエ、オーボエ・ダモーレ、イングリッシュホルン、バロック・オーボエ、の違いなど、恥ずかしながら私も昨日一緒にお勉強しました(笑)。中々奥が深い楽器なんですね、オーボエ。

楽器毎に短い曲を数曲演奏しましたが、その中でオーボエでは、シューマンの3つのロマンスより第二楽章を。きゃー。もう長い間ずっと弾きたかった曲です。この曲は私が吉田さんにリクエストしました。中々オーボエ奏者との出会いがなく、ずっと弾けずにいた曲。この曲で、シューマンの室内楽は大体ほぼ演奏したのではなかろうか・・。
オーボエとピアノのハーモニーも本当に素敵ですね。新しいシューマンの曲を始める嬉しさ。私にとったら、これは何ものにも変えがたい幸せ。おいしそうなお菓子を買って開けて食べてみる瞬間に似ていますね。でもそこからは、中にどんな材料が入ってて、どういう作りをしてて、お菓子の歴史を調べて、それを再現してみて・・、って中々めんどくさいことが始まるんですけど・・。笑

吉田さんのオーボエのやさしい澄んだ音は、本当に聴いていて、そして一緒に弾いていてもうっとり。次回は、ぜひシューマン全楽章をご一緒させていただきたいです。


そして今週水曜日には、デュッセルドルフ交響楽団副首席ヴィオラ奏者のユリ・ボンダレフ氏とのコンサートがライプツィッヒの音大内であります。先日のトンハーレでのコンサートとはまた違うプログラムで、非常に大変ではありますが、うーやるしかない。

Kammerkonzert
Mi, 20.4.2011, 19:30
Hochschule für Musik Felix Mendelssohn Bartholdy in Leipzig
Dittrichring 21, Musiksalon, Raum 1.04

Yuri Bondarev, Viola
Shuri Tomita, Klavier

Johannes Brahms: Sonate für Klavier und Viola op. 120 Nr. 2, Es-Dur
Toru Takemitsu: „A bird came down the walk“ für Viola und Klavier
Robert Schumann "Märchenbilder" op. 113 für Viola und Klavier
Dmitri Schostakowitsch: Sonate für Viola und Klavier op. 147




他のコンサートで、ぜひこのデュオの名前をつけてくれというお話が出たので、急遽決めました。笑

Duo Iris (デュオ イリス)

二人とも、ゴッホのIrisの作品が好きという共通点、そして彼の名もお花のような(ユリ)素敵な名前なのでこれに。日本では、『アイリス』とも言われるようですが、ドイツ語では『イリス』。
イリスの方がなんとなくしっくりきたので、こちらにしました。

今回のライプツィッヒのコンサートには間に合いませんが、来月のベルギーでのコンサートでは、きっとプログラムにも載ることでしょう。
名前負けしないよう、がんばらないとな!
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コメント 4

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さとみ

ライプツィッヒにはドイツが経済統合した直後に一度だけ行ったことがありますが、当時はまだ東ドイツ時代の雰囲気が残っていました。クララ・シューマンのピアノを製造した Breitkopf & Härtel 創業の地でもあり、バッハ以来の音楽の伝統が「ものづくり」においても感じられる都市ですね。オーボエの曲をトランペットでも吹けるよう、がんばりたいな!!^^
by さとみ (2011-04-30 00:07) 

原渕智史

珠里ちゃん久しぶり、元気にしてるかな。今、僕は、5月3日火曜日、いいゴールデンウイークを満喫しているところだよ。今、僕は、サンポート高松へ来て、RNCラジオ祭り2011ラジオの輪、僕らの町にラブ注入のラジオ祭りに来ているよ。会場のサンポート高松は、たくさんのブースと、たくさんのお客さんでいっぱいだよ。さっき、珠里ちゃんが、DONでおわいした、笑福亭小つる師匠今の襲名して、しかく師匠になっているけど、しかく師匠の落語をラジオ祭りでやっていたけど、すごく面白くて笑いこけたよ。ほかにも、RNCのアナウンサーみなさん大集合で、僕も色紙を持ってきて、磯部恵美アナウンサーにサインをしてもらうところだよ。珠里ちゃんもコンサートに向けて頑張ってね。
by 原渕智史 (2011-05-03 11:59) 

shuri

さとみさん!!

おお!ライプツィッヒに!!
西から行くと、ライプツィッヒやドレスデンは、大分近代化されてきたといえど、やはり西とは違う東ドイツの重みは今でも感じられます。
ライプツィッヒでは、あまり時間がなくて、観光できませんでしたが、バッハの眠っているトーマス協会には行って来ました。あとは外からゲヴァントハウスを拝んで・・・。笑

シューマンの、アダージョとアレグロは、元々はホルンの曲ですが、トランペットでは無理ですかねえ?笑
いろんな楽器で弾かれますけど・・。
by shuri (2011-05-09 10:21) 

shuri

ぶちくん

素晴らしいゴールデンウィークだったんだねえ!!
今回はとっても長い連休だったようだね。何だか羨ましいなあ。
お天気もよかっただろうし!
笑うのは、精神的にとってもいいよね~。
吉本新喜劇見たいわー。

ぶちくんー。個人情報はここには書いちゃダメだからね~。
by shuri (2011-05-09 10:25) 

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