どいつーー！！！

（なぜに太鼓が・・笑）

10月5日の、シューマンのピアノ協奏曲を終え、その夕方の便で、高松→羽田→成田へ。成田で一泊し、翌朝の便でドイツに戻ってまいりました。もう大学も始まっているので、強硬手段。

小学生の頃からの夢であった、『シューマンのピアノ協奏曲を弾くこと』、20代最後の本番で、とうとう願いが叶いました。もちろん、「高松市制120周年記念式典記念演奏ソリスト」という、重要な役目をいただいたわけですので、ものすごく緊張はしたのですが、いつものような張り詰めた緊張ではなく、不思議とどこかフワフワしていて、色々な想像をして本番にのぞみました。

しかし、前日午後の、オーケストラと指揮者・松浦さんとの初合わせ。
私の元師匠、マイケル・ロール氏は、とても素晴らしい協奏曲弾きで、この曲でも彼の本番はもちろん、合わせの段階でもよく見学をさせてもらってたのですが、師匠のすごさがやっとわかりました。ごめんよ、恐竜教授なんて呼んでしまって！！

自分自身が結構ショックでした。
そこからは、あと数時間でどう変われるか、それのイメージトレーニングばかり。
本番が、何せ朝11時過ぎという、あまりない状況でしたので、当日のゲネプロも、制圧モードで弾かしていただき、時間もかなり押していたので、ちょっとウトウトし。笑

そして本番は、もう松浦さんとオケの皆さんを心から信頼し一緒に演奏すること、そしていったいシューマンがその時々で何を言ってくるのか、それを敏感に受け取りたいと、その想いのみで演奏しました。

いや、本当に改めて思ったのは、シューマンのあの曲はやっぱり素晴らしいということ。
言葉には変えられない、あの曲の素晴らしさは、本当に何年たっても変わらないんだなと。
あの曲を生み出してくれたシューマンに改めて感謝し、これからもずっとシューマンに尽くしていこうと思います。


素晴らしい指揮でがっしり引っ張って、更に親身にこちらを気にかけて下さった指揮者の松浦修さん、そして終わってとてもうれしいお言葉をかけて下さった瀬戸フィルの皆様、本当にありがとうございました。そして、この素晴らしい機会を与えてくださった高松市、そしてわざわざ遠方からいらして下さった、そしてお仕事を午前休取って、聴きにいらして下さった皆様、心から御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

演奏できて、本当に幸せでした。
いずれまた、どこかで演奏できる機会があるまで、あの曲はしっかり熟成させます。


追伸：　急いでドイツに帰ってきたのはいいですが、激しく時差ボケで、現在目がギンギンです。（朝四時）
ご存知の通り、大体が夜型で朝が大嫌いな私ですが、今回の本番が朝11時ということで、香川にいた二週間は、夜10時就寝、朝6時起床の毎日で、訓練していました。
なので、昨日は自然とこちらの午後3時辺りに眠くなり、うーんとがんばったのですが・・、ぐっすりと。夜中に起き上がっています。いつも日本→ドイツは、大体時差ぼけないはずなんだけど・・・。
規則正しい生活が、不規則な生活になりました。笑

コメント 12

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僕も１０月５日、サンポートホール高松の高松市市制施工１２０周年記念の珠里ちゃんの記念コンサート見にいったよ。珠里ちゃんの演奏は、久しぶりに聞いたけど、すごく聞いていて、心に残る情感たっぷりのいい音色だったよ。デジカメでいっぱい珠里ちゃんの写真も撮ったよ。
by 原渕智史 (2010-10-08 12:26) 

富田珠里さま、こんにちは。先日は、お返事どうもありがとうございました。　明日は、素敵な記念日。お誕生日ですね。おめでとうございます。
　お身体にはくれぐれもお気をつけて素敵なピアノを聴かせてください。
　明日、さわやかで素敵な尾沢先生のレッスンに行きます。頑張ってきます。では、お元気で。
by mika (2010-10-08 14:17) 

シューマン協奏曲大成功＆子供のころからの夢、叶っておめでとうございます。私は恥ずかしながらシューマンのことあまり知らないので、ただただしゅりさんの素晴らしさを感じました。あの場所に立つまで、並々ならぬ努力をしてきたんだろうな。。って思います。同じ年なのに本当に素晴らしいなって尊敬します。夢のような世界でした。衣装も素敵で似合ってました。演奏を聴くといつも元気とか頑張る気持ちもらえます。
また演奏を聴ける日を楽しみにしてます。
by 万理子 (2010-10-09 09:48) 

演奏者でもないのに興奮して前日は良く眠れず終演後も気の利いた言葉が出なかったのは、珠里さんの素晴らしいパフォーマンスとは正反対でした（ショック）。帰途に着く途中で無意識のうちに頭の中で Drei ROMANZEN (Op.94) のメロディーが鳴っていることに気づきました。自分がピアノを弾かないのでシューマンのことを意識して聴く経験は少ないのですが・・・不思議ですね。
by さとみ (2010-10-09 20:26) 

記念演奏お疲れ様でした。
素晴らしい演奏をご出席いただいた全ての方にお届けできたと思うと嬉しい限りです。
生憎、私は演奏を聴くことができなかったのですが…。前日に少し聞かせていただいてワクワクしていたので余計に残念です。
ご本人にあいさつをする機会も失ってしまい、個人的に残念であり、反省もあり…。
年齢も同じで、香川町出身で、ブログも楽しくてと勝手に親近感を持っていますが、これからも世界を飛び回るご活躍を期待しています。
ありがとうございました。
あ、今日お誕生日なのですね。おめでとうございます♪
by love高松 (2010-10-09 21:53) 

ぶちくん

あらら、ここにも来てくれていたのねーー？？
なんというニアミスだらけ。
ほんと、今度はぜひ楽屋に遊びに来てね。

写真一杯撮ってくれてありがとう。
太鼓付きのシューマンの写真をたくさん見ることができて、ほんと貴重に思います。（笑
こっちの友人にこの写真を見せると、まず後ろの太鼓見て、
「なんじゃこりゃー！？YAMATO？？（こちらで人気の太鼓の団体？）」と言われます。

このコンサートはそういう意味でも大変貴重です。
どうもありがとう！
by shuri (2010-10-18 04:55) 

mikaさま

ありがとうございます。
爽やかな尾沢先生のレッスンいかがでしたか？
9日には、短ーいメールが送られてきました。


『しゅくみそじ。』


・・尾沢先生とは、こういう関係です。笑
まぁ、忘れてなかっただけいいですかね。。
by shuri (2010-10-18 04:58) 

万理子様

記念式典お越しいただき、ありがとうございました。
私がシューマンを弾くということで、高松ではあまり聴かれない、またショパンよりはあまり知られていないシューマンを聴いていただけたこと、とても嬉しく思います。
私も、シューマンの精神にはまだまだ程遠い、そう最近よく思うのですが、それでも私なりに段々とシューマンに近づいていきたいと思っています。

ドレス、お褒めいただきありがとうございます。
今回初めて着ました。笑
さあ、今度はいつ着られるかなぁ・・。
三十路で、体型変わらなきゃいいなぁ。。

by shuri (2010-10-18 05:12) 

さとみさん

この度は、わざわざ東京からいらしていただきありがとうございました。
今回の私の夏秋のコンサート、私の母と並ぶ皆勤賞です！おめでとうございます。・・というか、ありがとうございます。

おお、Drei Romanzen　が。。
それは素晴らしいですね。シューマンが乗り移ったよう。
あの曲も素晴らしい、室内楽曲、結構弾きましたが、あの曲だけはまだピアノ譜だけでしか弾いていません。
オーボエ奏者の知人がいまいち近くにいなくて。。

シューマンの、あのたまにふっとよみがえって来るメロディーには、いつも驚かされます。それがシューマンの魅力ですかねえ。
by shuri (2010-10-18 05:16) 

love高松さま

コメントありがとうございます。

・・？
前日にお聴きになった？オケとの合わせのときでしょうか・・。（お恥ずかしい・・）
年齢も同じで、香川町出身とおっしゃいますと、なんと近しい！！
そのような方が、このブログを見ていて下さっているとは、本当に光栄です。ありがとうございます。

30歳になり、もう一度初心に戻った気持ちで、また一からやっていこうかと思い始めました。そろそろいろんな意味で自分自身に力をつけないといけない年齢かなと。気づくのも遅いかもですが。

また香川で演奏できる機会があるとき、ぜひお会いできるのを楽しみにしています。
by shuri (2010-10-18 05:23) 

遅くなりましたが、記念式典での演奏お疲れ様でした。私は，当日の式典スタッフだったため，ホールの外のロビーからしか演奏を聴くことが出来ませんでしたが感動しました。
ところで、珠里さんは香川町出身ですが、私は２年ほど前に香川町の大野へ引っ越して来ました。今、１歳半になる娘がいますが、もう少し大きくなったらピアノを習わしたいと思います。珠里さんは、幼少時、どちらのピアノ教室に行かれていましたか。まだ先のことですが、香川町の地理が未だに詳しくないもので・・・。
by ハロウィン (2010-10-23 22:24) 

ハロウィン様

はじめまして。この度は、コメントありがとうございます！！
式典スタッフでいらしたということで、その節はお疲れ様でした。ありがとうございました。

なんとっ！！香川町の住民の方でいらっしゃるのですか。それは嬉しいです。ピアノを習われたいということですが、私は三歳から小学生にあがるまでは、ピアノ教師の母に、びしばしスパルタ教育を受けていました。笑
夕飯に影響することも、シバシバ・・。
母はもうピアノ教室をしていませんし、香川町で他にとなると、私は残念ながら存じ上げないのですが。。。申し訳ありません。

小学生からお世話になった先生は、藤塚町の先生です。もう９０歳になられるので教えてらっしゃらないのですが、娘さんのピアニストの方が続けて教えていらっしゃいます。素晴らしいピアニストであり、先生です。
その先生が、何歳から教えていらっしゃるのかわかりませんが、もしご興味ありましたら私にご連絡下さい。

もっと近くでどなたかいらっしゃればいいのですが。。
お役にたてず、ごめんなさい。

by shuri (2010-10-29 02:41)