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ヤギに馬鹿にされた、フランス・ノルマンディ紀行Ⅳ [travel]

また来たよ、このおばさん。第一章にも記述しましたが、ここのフランスの田舎には沢山の動物がいました。

講習会二日目のレッスンの後に、このにゃんこを見つけた時は、もうとっても嬉しくて駆け寄って一緒に遊んでもらいました。この子がまた、うちのごまとは違って人に慣れてて親しみやすい子だったので、私はさらに上機嫌。10日間ずっと、私たちのオアシスでした。
夜は、ぽつんと一人座って誰かを待っているようで、私もそれにお供させてもらい、夜な夜な話をしてたんですが・・。
なんとなく表情が寂しそうな子でした。

ごはんくれ~

この角度から撮って。この白いにゃんは、山の中からいきなりひょんと現れた子。野生のくせして警戒心なんてこれっぽっちもなく、ずっとゴロゴロいって足に絡み付いてきました。

食堂への行き帰りの山道で遭遇し、その後一回しか会えませんでしたが、この毛の綺麗さに目を奪われました。
それにしてもこの子は、見かけがなんとなくフランスの貴公子っぽい感じだにゃ・・。
ちょっくら出かけてくるわ。こいつこいつ→

牛柄のヤギというのは、こいつのことなのですが、こいつがとんだハプニングをしでかしましてね、って私たちが悪いんですが。

ヤギ三匹が河を挟んだ向こう岸にいたんです。私たちはいつか向こうに行ってヤギと戯れたいと思っていたのですが、とうとう講習会最終日にそこに行くための橋を見つけたのです!私はピアニスト・さやかちゃんと一緒に行ってみることにしました。
橋を渡って階段を下りたら、向こうの方にいたヤギ三匹が「メェーメェー」いいながら、すごい駆け足で寄ってきました。が、ヤギだとわかっていても、見た目は牛。そして角も生えてる。これは勢いで刺されるかもしれない、と不安になり「ギャー!」と逃げまくりました。ヤギに追っかけられる形です。闘牛士の気分を少し味わったような気がします。

とりあえず、危害を与えるようなやつらではないなというのがわかり、写真を撮ったりしていたのですが、そのうち一匹が橋の方へ近づいていって、橋につながる階段を、トットッ・・と軽快に渡って行きました。(写真参照)まさかヤギが階段を上れるとは思っていなかったので、「わーすごい!」と言っていた矢先、トットッ・・とさら上まで上がり、ススーと橋を渡り、私たちが開けっ放しにしていた扉を抜け人間の島へ行っちゃった。。私とさやかちゃんは、「・・これってやばいかも?」と青ざめ、やつを追っかけました。他のヤギも出ないようにちゃんと扉を閉めて・・。

のん気に人間の島の草をムシャムシャ食べてる逃げたやつ。それもそうだろうな、ヤギの島の草はもう食べつくされ殆ど茶色。かわいそうに。しかしヤギって草食だっけな?・・って感心してる場合でもなく、そういうやつを見て、ヤギの島のもう二匹のヤギがやつに向かって大声で叫んでいました

「ン゛メ゛ェ~ン゛メ゛ェーー!!!!!」

ヤギってこんなに大声出せるんだぁ。。って感心してる場合じゃないんだけど、それくらい大声で叫んでいて、「早く戻ってこーい!そっちは危ないぞー!」とでも言っているんだろうな。もしくは、「俺も食いたい~!」かな。そのヤギの大声に気づいて色々な人が外に出てきて係りの人も出てきた。「ああ、出ちゃったんだ。パンででも釣ってみたら?」と余裕。なるほど。逃げたやつは、確信犯なんだな・・。
カフェに走り美味しいフランスパンをもらい、ヤギを釣ろうとするが、やつはやっぱり草に目がいく。二人であの手この手(四股を踏んだ状態でカニ歩き)でヤギを追い詰めるが、やつも運動神経が良く私たちの死角を狙い、抜けてしまう。

そんなこんなを30分もやって、向こう岸では相変わらず大声で叫んでいるのがいるし、こっちでは草を暴食してるやつもいて、いいかげん疲れてきた時に、さっきの係りの女性がやってきて、「しょうがないわね、パン貸して」と言ってヤギに立ち向かってくれた。
彼女は、ヤギの名前を呼びながら(あるのか!?)、パンを道に投げて、ヤギの行く道を作っていった。例えて言うなら「ヘンゼルとグレーテル」のパンを落としていく方法。彼女はすごく慣れた手つきでヤギを操り、あっという間に向こう岸へと戻してしまった。
早業過ぎてあっけにとられた私たち。「今度からは気をつけてね」と言われ、その場は終わった。

これで、ものすごいエネルギーを使い力果ててしまい、声も出ない・・。
このハプニングのせいでヤギを憎く思うようになり、撮った多数の写真も消去してしまいたくもなったけど、このことは絶対ブログにのっけなきゃと思い、その写真だけは残しておきました。
その後の夕食では、いつもの「ヤギチーズ」が出ました。一瞬躊躇しましたが、やっぱり食は別よねということで、最後の晩餐を赤ワインとヤギチーズでしめることに。

猫で始まり、ヤギで終わった、フランス・ノルマンディの講習会。
なかなかワイルドな体験ができました・・。


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巨大化した?フランス・ノルマンディ紀行Ⅲ [travel]

日本から参加のさやかちゃんと。巨大化コンビ?そういえば、言ってませんでした・・。

髪切りましたの。バッサリと。

フランスへ行く二週間前、いつものエッセンのパンクな美容院に行き、いつものように「長さはロングのままで少し軽めに」と言ったら余計なところまで短くされ、何だか満足いかなかったので、ブローの後だったけど「その短い毛と揃えたいから肩辺りまで切って」と短くしてもらい帰宅。でもやっぱり気に入らなかったので、自宅のすきバサミでジョキジョキ・・。「あれ、こっちが短すぎた」「あれ、今度はこっち」とやっていくうちに、ショートになってしまいました。

でもこれが結構気に入って、気分もすっきりしたし、何となく今の自分の気持ちとピッタリ一致して、今までは見た目と本来の私とのギャップがあるような気がしてたけど、そういう部分でのストレスって多分にあったんだなあと気がつきました。もうこの際だから色々やっちゃえと、フランス行き前日にカラー剤を買い自分でカラーもしてみました。写真ではわかりにくいけど結構オレンジっぽい茶色。この髪型がフランスでは結構人気で、「その髪型どこで切ったの?」と何度か聞かれ、うししし。その度に自分で切ったと言って驚かせてたんだけど。ロングの時の写真を見せると、「別人、OLみたい」と。(笑)ショートにすると、色々遊んでみたくなるね。気持ちもウキウキ。若返ったような感じです。ちなみに、フランスから帰国してまた切ったので今はもう少し短いです。そのせいかな風邪ひいたのは・・。

ヨッフェ女史。すごい格好・・。ええ、ええ。そりゃお疲れでしょう。ネルセシアン氏今回の講習会の先生は、ピアノはディーナ・ヨッフェ女史とパヴェル・ネルセシアン氏、あとポーランド人のおばちゃん先生。ヴァイオリンは、ミヒャエル・ヴァイマン氏と、日本から水野佐知香先生、あとポーランド人のおじちゃん先生。
ピアノのレッスンはやはり素晴らしいものだったのですが、講習会の良いところは、人のレッスンを聴講できるところ。聴講ってもしかして自分が受けるよりも勉強になるかも、という発見もありました。自分のレッスン前後はともかく、練習なんてドイツでもできるんだから、今回はできるだけ聴講しようと色々な人のレッスンを聴きました。ヴァイオリンのレッスンも面白かった。運よく室内楽としてヴァイマン先生と水野先生のレッスンも受けることができたのですが、やっぱり違う楽器の人のレッスンってとても刺激的。

ぼけまくり写真講習会中盤には、三日間連続で先生方のコンサートがあって、それはそれは素晴らしい音楽で感動しました。その中でも特に、ヨッフェ先生とヴァイマン先生とチェロのIgor Kiritchenko氏のブラームスのピアノトリオ。毎日毎日ピアノとヴァイオリンの音を聞いていた時に、チェロの深い音色・・。ああーやっぱりチェロは最高だー。私はやっぱりチェロの音がないと生きていけないみたいだー。大変なこの日々のこともあり、久しぶりに聴いたチェロの音色というのもあり、涙ぼろぼろこぼして聴きました。その後、チェロのイゴール氏にこの感動を伝えたい・・と近寄るが、ドイツ語は話せないとのこと。ブラームスに浸っていたためか、何となく英語を話す気にもならず(って話せないんだけどさ)、通じないドイツ語で「素晴らしかったです・・」と一言言って去りました。

これで受講生の半分くらいかな今回の講習会でも、嬉しい出会いがたくさんありました。ヴァイオリンの水野先生は、初めてお会いしたのに何だか初めてではないような感じのする、とてもふんわり包みこまれるような素敵な女性。でもレッスンではとても厳しく、強さもあり柔らかさもあり・・。素敵な男性を見かけるとドキッとするように、素敵な女性と接していると、何だか自分の中の絡まった糸がすっとほどけるように素直になれる気がしました。
そして、一緒に弾いたヴァイマン門下のドイツ在住の女の子。すごく可愛い子で、一回話しただけで息投合しちゃって、ドイツでもまた一緒に弾こうと話しています。同い年で誕生日も五日しか違わない。何だか姉妹みたいな感じで嬉しかった。
他にも、力を合わせて陰湿な練習室取り合い合戦に立ち向かった、日本人ピアニスト三人組。ピアノは自分の楽器がないので難しいですね。今回も色々嫌がらせを受けましたが、三人で立ち向かったため落ち込むことも少なく何とかやりきりました。

ということで、実り多き、脂肪多し(!)の講習会。
参加できて、本当に本当によかった~!


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美味しすぎる、フランス・ノルマンディ紀行Ⅱ [travel]

セルフの朝食朝食は、水車小屋の近くにあるカフェ(無人)で、勝手にいつでも食べてよいというシステムだったのですが、そこにあるフランスパン(バゲット)が、ものすごく美味しかった!!到着次の日の朝から早速レッスンだったのですが、普通レッスン前ってあまり食べないんですよね。満腹になっちゃうとぼーっとしちゃうから。でも、「おいしい・・止まらない・・。」と言ってバクバク食べちゃいました。焼いてもそのまま食べても美味しいフランスパン。こんな美味しいもの初めて食べました。ジャムとバターしかなくても心から大満足!

この方はここのプレジデント(女性です・・笑)私の前にもう出さないで!大好物フランスパン!!こんな感じの昼食。
ご覧のように、食べ放題なわけであります。ここの専属のシェフが作ったとってもとっても美味しい親しみあふれる(きっと田舎の)フランス料理の数々・・。もうだめだ・・止まらない!!こーんな美味しいお料理が食べ放題だなんて夢かと思いました。ほんっとここに来てからというもの、色々と驚かされっぱなしです。ここで特に美味しかったのは、鶏肉のお料理。普通に煮たり焼いたりだけなのに、どうしてこうもドイツと違うのか・・。前回のパリの旅でもそうでしたが、「どうして隣同士なのにここまで違うのか」とため息混じりに言うのが、嗚呼、もう癖に・・・。(泣)

何となく情けない顔に見えてくる樽こういう感じの昼食ここのノルマンディ地方は、カマンベールチーズが有名だそうですが、毎昼夕食に出るんですわ、美味しいチーズが何種類も・・!!!それに、この樽に入った赤ワインも飲み放題・・。午前中にレッスンが終わった日は、お昼からワイン飲んじゃいましたが、これがもう、お、美味しいんですよ・・。(涙)またこのチーズたちと良く合うこと!!ちょっと、私のボキャブラリーが少なすぎで、この気持ちをお伝えするのが非常に難しいのですが、ここの景色を楽しみながらのこの味は、忘れられない、言葉にならない格別なものになりました。
そうそう、もちろんデザートも食べ放題!!

フランス流いい加減な包み方講習会に来たのに、こういう料理を毎日食べているもんだから、みんな微妙に巨大化していきました。それもそのはず、ここは音楽か、食か、散歩しかすることないんだもん。そして、きっとみんなの気持ちの中に、毎日の往復にこんなに大変な山登りしてるんだから、少しはこれで消費されているだろう(されていてほしい!)、というのがあったのでしょう。少なくとも私の中ではそう解釈されており、食べたいだけ楽しみました!!そのおかげでこの10日間で体重もメキメキ増加。十の位の数字が変わりましたが、なにか・・。(爆)

(写真は、あまりにも気に入ったのでドイツに帰る日にパリで買った4本のフランスパン。友人ミズハ宅の近くには、パンのコンクールで賞を取ったパン屋があり、そこのフランスパン。香りがすごいの!!大事に冷凍庫に入れて食べてます。)

.................

ドイツの寒さにビックリしたのか、単に食べすぎただけなのか、現在風邪ひき中なのですが、あっという間にサマータイムの季節になりました。明日から始まります。
今日は1日が24時間じゃない年に2回の不思議な日。


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本当に何もなかった、フランス・ノルマンディ紀行Ⅰ [travel]

ここの場所が一番好き3月4日より10日間フランス・ノルマンディ地方のとある田舎にピアノの講習会を受けに行ってきました。

フランスは二回目とあって精神的にも幾分余裕をかましていましたが、やはり飛ぶ前日は荷造りと雑用で徹夜。そして予定よりも早い時間にパリに着いてしまったため、友人ミズハ宅に寄りお昼をいただく。そこでちょっとゆったりしていたら予定の電車に遅れ、次は3時間後。
しかし、次の電車に乗ったのはいいものの、フランスの国鉄に乗るのは初めてで、ましてや降りる駅の駅名が読めないし言われてもわからん。しかも駅のホームにある駅名の書かれた看板小さいし、一つしかない!・・動体視力の試験か、というくらい目を光らせて一駅一駅見ていたおかげで無事到着。お迎えの方の車で、講習会の行われるすっごい田舎に運ばれていきました。

二本の虹が見えるここをひらすら歩きご飯を食べに行くそれがここ。
駅から車で15分。一番近くのスーパーも車で15分。(自分で行くのは不可能)相当田舎だと聞いていましたがこれは想像をはるかに超えるもので、着いた瞬間どこでもドアか何かで違う場所へ来たのではないかと錯覚しました。うん、これなら部屋にコンセントがないのはうなずけるかもしれない、と一人で納得。でも幸い部屋には飛び出した(壊れてた)コンセントもあってほっと一息。

ここの有名な水車。その上が私の部屋私の部屋は唯一の4人部屋でこの水車の上の屋根裏部屋。天井があまりにも低くて、長身の私にはかなり窮屈。シャワーの時もずっと腰を曲げてましたが、ボロッちいホテルによくある水圧の低いシャワーでもなく、部屋の暖房も効きすぎるくらい効いてるし、予想をはるかに超えて大満足。
河の上だったというのもあり、朝晩と窓を開けていたら、小鳥の鳴き声と共にセーヌ河のせせらぎが聞こえてきて、これは本当に贅沢!水車小屋の右側の島には、牛柄の野生の山羊もいて(始め牛だと思ってたこいつらに後々いじめられるのだが)、猫もたくさんいて(改めて写真公開)、カモも河で遊んでるし、動物大好きの私には天国のような場所でした。

こういうところで練習していました山の上よりセーヌ河受講生の大部分が、ここの水車のある地帯に宿泊していたのですが、レッスンと昼食夕食はここから徒歩15分ほどの山の上にある食堂で食べることになっていました。ここまで来て山登りをするとは思ってはいませんでしたが、食にありつくためには登らないといけないので、ゼエゼエハアハアいいながら皆で登りました。
だって、食べるのを逃すと近くにお菓子など買いに行ける場所もないので、半日飢え死にしてしまうんだもの。食べたい気分の時でなくとも、脅迫的に食べなくてはいけないと言う、最後にはこれが結構きつかったのですが、まぁ集団行動だもん、しょうがないな・・。

次回は、「食」に続きます。


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食いしん坊万歳!パリ旅行記Ⅴ [travel]

ジャンヌ・ダルク

パリに初めて行って、ビックリしたことがいくつかあります。

・人も車も信号を守らない。車もちょっとぐらいかすっても気にしないほど運転が荒っぽい。
・人が歩くのが早い。(東京並み)
・天井が低い。(ドイツが高すぎ?160センチもないガス猿ちゃんが何度もブツケタ)
・人が多い。そして治安があまり良くない(場所にもよる)。
・コミュニケーションが取れない?取りたくない?(これは私の言葉が不自由なことも原因。でも、会話だけではない人から感じる「人を好き」という光線が少し弱い。もちろん個人差あり)

いやいや、これは本当に東京都内に住んでいると当たり前なのかもしれませんが、それほどドイツの特にここ「エッセンの片田舎」は治安がいいんだなと改めて思いました。初めての留学先がドイツで本当によかった。それがパリだったならば、きっと早くに挫折していたでしょう。若しくは相当強い女性になっていたかどちらか。

住めば都と言いますが、徒歩15分以内にスーパーもお店もないこの不便な山の上でも、自然は沢山、近所の人とはすれ違えば知らない人でも挨拶。こういう所に馴染んでいると、都会に行っていきなり捻挫とかしちゃうんですかね。
これもまぁ旅の良いところかもしれません。知らないものを見て感じる。
身体が拒否をすればそれだけ身体が感じようとしているだけ。

で、そんなところで、パリ旅行記最終項です。

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★パリ6日目 12月26日(火)

古いシャンデリアノートルダム大聖堂内部出発前の予定では、行きたい美術館が多いので、一日に一つの美術館へ行こうと話していたにも関わらず、ここまで一箇所も行けていません。そんな時に捻挫と、そしてこの日に新たに襲ってきた謎の頭痛とだるさと微熱。もうこれは何かのお告げだと思い、余裕を持ったプランにしました。

初めての場所というのは慣れないもの。第一回目は次からのリハーサル。そう。ポジティブにポジティブに・・・。(涙)

この日は身体が落ち着いた夕方から行動。ノートルダム寺院もあるシテ島へ。
上下の移動が少ないバスを使いましたが、パリではバスがいいですな。外の景色も見られて、バスの荒っぽい運転も体験できて。パリではバス行動をお薦めします。

もうどこの美術館等も閉まっており、ノートルダム大聖堂へ入る。ほほう、ここがノートルダム楽派が生まれたノートルダム。多声音楽の原点はここから生まれたのか(音楽史で勉強)、と考えると感極まる思いでした。

クスクス屋でミズハと。頭痛なのに赤ワイン。シテ島を歩きオペラ辺りをウロウロしたら、かなり調子が悪くなり、家へ。そして近所の美味しい「クスクス」が食べられるレストランへ行きました。
ここのクスクスはおかわりし放題で、そしてものすごく美味しかったクスクスだったのに、調子が悪かったせいで満足に食べられず、無念。
でも、ここのは今までのクスクスの概念を変えてくれました。ぜひもう一度行きたい。

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★パリ最終日 12月27日(水)

この柔らかい生肉が美味しいもう。この日も食に走ることにしました。
パリ市内にある中華街に行って、ベトナム料理のフォーを。
初めて食べましたが、すっごい香り!生のもやしと、コリアンダー等の沢山の葉っぱをどさっと入れ、それとお米の香りがする麺とあっさりお汁。こういう斬新な強烈な味はいいねえ。

そして中国食品大型スーパーへ。美味しいというゆで卵入り肉まんと、その他ドイツでは手に入らないアジア食品をいくつか購入。これで自分へのお土産は、山芋と里芋を含む、地味な食料品ばっかりになりました。

そんな時に、片栗粉がほしいミズハと一緒に棚で見つけた一品。





クノールの鷹栗粉「鷹栗粉」


・・・。



これは、片栗粉なのか、はたまた違う物体なのか・・。
もう、棚の前で大爆笑で、これが結局パリで撮った最後の写真となりました。

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でも、捻挫をしてよかったこともあるんです。
それは、ミズハと沢山話ができたこと。
5年の間に二人に起こった出来事を朝まで話し、お互いの成長を垣間見れて、そしてこれからも刺激し合える友達でいられるというのがわかったこと。それは本当に本当に嬉しかった!
場所は違えど、これからも彼女のことを応援していきたいと、心から思えたのは、捻挫に感謝するたった一つの出来ごということですね。ありがとう、捻挫。

こんなにハプニングのあったパリですが、
実は、また3月に行ってくることにしました・・。(懲りないねえ)
パリから電車で一時間の小さな街へ行ってくるのですが、その帰りにパリのミズハのところにも3日ほど寄って、今回行けなかったオランジェリー美術館とロダン美術館、この二つは必ず行ってくるつもりでいます。(捻挫しなければ)
二週間ほどいる予定なので、今回はちょっとフランス語も覚えてこれたらいいなと野望も。

今度はずっと一人なので、もっと色々なハプニングがありそうです。
でも、もう怪我は勘弁。


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忘れてたぞ、パリ旅行記Ⅳ [travel]


大学がやっと春休みに入ったので、パリ旅行記の続きです。
もう、パリに行ったのは相当昔のような感覚ですが、この日のパリは今回の旅行の第一目的だった、モンマルトル。念願の「壁抜け男」に会ってきました!!!

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★パリ5日目 12月25日(月曜日)

壁抜け男のいるマルセル・エイメ広場世の中はクリスマスで、お店がほとんど空いていないパリでも、モンマルトルはものすごい人手でした。

朝起きて、左足首の腫れだけでなくふくらはぎまで腫れて、ものすごい痛み。不幸にも今から行くモンマルトルは、モンマルトルの丘というほどの坂。
でも、そんな不安なんてこの際どうでもいい。「壁抜け男」への愛情は、その痛みを忘れさせてくれました。
大きなビッコをひいてモンマルトルの上を睨みつけながら一途に目指すアジア人の女(他三人は正常)。今考えれば相当恥ずかしいですが、当時はそんなのお構いなしでした。

サクレ・クール寺院をちょっと見学し、画家が集まり人々に画を描いている広場を抜け、ありました、「マルセル・エイメ広場(マルセル・エイメさんは原作者)」。
ふと横を見てみたら、



やっと会えた!壁抜け男「壁抜け男」が、壁抜けてた!!!


ぎゃーーーーーーーーーー!!!!!もう大興奮。
まったく観光名所でもないところなのでしょう。人っ子一人いませんでしたが、私たちがあまりにも騒いで写真を撮りまくっていたため、人が来て写真撮り始めました。
こうやってみんな壁抜けの足か手につかまります。


壁抜け男も何となく困ってる・・?そしておばちゃん無表情・・。

私も写真を撮りながら、「モンーマルートルの丘に~、キャンバス立てて~♪」と、この場でこうやって壁抜け男を歌える嬉しさに浸っておりました。

この壁抜け男の銅像は、原作者のマルセル・エイメさんだそうで、ものすごく大男。当人もそうだったのかな?
ここのマルセル・エイメ広場には、エイメが住んだアパートもあり、壁抜けファンにはたまらない聖地となりましたな。ふほ。


そして壁抜け男と会った後は足の痛さが倍増し、友達宅で安静にさせてもらいました。
大泉洋の大ファンの友達に、そんな人知らないと言ったら、「洋ちゃんを知るなら、まず【水曜どうでしょう】を見なさい」と怒られたので、それを見続けました。

大笑いして痛さ忘れたけど、パリに来ていったい何やってんだか・・・。


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七草粥でも、パリ旅行記Ⅲ [travel]


今日はずっと祝日だと思っていました。
昨日のうちに大量の食料を買っておいたのに、エッセン市のあるノルトラインヴェストファーレン州は、祝日じゃなかった。
ドイツって州によって祝日が違うので、カレンダーの赤いぽっちりだけをみていると、祝日だと勘違いしてしまうのです。本当はその下にちっちゃく「どこどこの州が」って書いてあるんだけど。
中々慣れません。この規則に。

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★パリ3日目 12月23日(土)
蚤の市
この日からは、パリ在住のガス猿のお友達が一緒に行動してくれたので、もう迷うことなく旅は難なく進みました。
こうなったらこうなったで、あのハプニングだらけの初め二日間がとても懐かしく、不自由ない今が少し物足りなく感じてしまうっていうのは正直な気持ち。

この日は素敵な雑貨を見つけるべく、週末のみに行われている「蚤の市」へ。パリ南の「ヴァンヴ」というところへ行きました。通りがずーーっと蚤の市。何キロ程あったでしょう。ものすごい規模です。
かわいい小さな雑貨などはあったのですが、私がどうしても目がいってしまうのは、古い椅子だったり、絵であったり、食器・グラスであったりと、今ここで買っても持って帰れないものばっかりだったので今回は見るだけ。今度パリに来る時は、帰りはタリス(パリからドイツまでの国際列車)にしようと思いました。

そこから昼食をとるべく、パリの中心街へ。
地下鉄の入り口を降りる時に、横の八百屋をふと見、そこにあるものに目が食いついた・・。

 

山芋と里芋(土付き)!!!


三人は大興奮で袋に芋を詰める。果たして生ものを持って飛行機に乗れるのかといった不安がちょっとよぎったけれど、そんなのこの際どうでもいい。里芋7つと、40センチほどの山芋をゲット。1キロたったの3ユーロ(500円)なり。
蚤の市では、こんなもの飛行機ではドイツに持って帰れないといって色々なものを諦めていたのに、芋はいいのか。

お鍋一杯に入ったムール貝良いお土産ができたと芋が入った袋を手に、地下鉄を乗り継いで、今が旬の「ムール貝」を食べに。「LEON」というムール貝のチェーン店らしいのだが、写真のようにフライドポテトと一緒に食べる。
ムール貝は、ねぎ、セロリ等と一緒に煮られていて、身がほっこり、ムチムチしてておいしい~。最後に残ったスープがたまらなかった。

心も胃も大満足して、そのあたりの教会などを見て、マレ地区に。
ここら辺りは、主に小さい商店などが多くて、かわいいお店がたくさん。
掘り出し物の紫のスカーフを一枚ゲット。(5ユーロ)

上に載ってるマロングラッセをめぐって論争が・・。そして、久しぶりの自炊のための材料を買いにスーパーへ。旅行の醍醐味なのがここ!!あるものが全て面白く見えるスーパーマーケットは大好き。
一足早いクリスマスパーティーをということで帰りにはケーキを。(翌日から私が他の友達宅に移動するため)このかわいいケーキ。中にマロンクリームが入っています。見た目もかわいいし、かなり甘いけど、リキュールの効いたしっかりした味(でも繊細)とても好きでした。
そしてその日はガス猿が美味しいスパゲッティを作ってくれて、外食続きの胃がやっと元気になりました。しかし、とんでもないトマト缶を間違えて買ってしまったため、彼女はかなりパニクッテいましたけど。(笑
でも、とってもおいしかったよ。

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★パリ4日目 12月24日(日)

この日はオペラ座でバレエの「ジゼル」があったので、それを観に行こうと話していましたが、当日になってチケット完売が発覚。

落ち込み、そのまま私は重たい荷物を持って、高校時代の友人ミズハ宅を訪ねました。彼女とは、たぶん5年ぶりだったでしょうか。今はピアノでパリに留学中です。
高校時代、私はトラップ大佐役、彼女は私の長女リーズルの隠れた恋人ロルフ役で、最後には二人で銃を突きつけるという思い出深いシーンを一緒に演じた仲です。
会って始めて交わした言葉が「変わってないね~」というのが、何だかとても嬉しかったです。

マクドナルド化イタリアン荷物をおいて、再びガスたちと合流。昼食を食べる場所を探していた時に、紙パックを持ってフォークをつついている団体を発見。こういう場所は見逃してはなりません。

どうやら、ファーストフード系のパスタ屋さん。
ちなみにこうやって食べます。→
この中にパスタが入っており、そしてホットサンドウィッチのパニーニ。あとドリンクがついて8ユーロ。
お世辞にも美味しいとは言えませんでしたが・・。おもしろい経験でした。

エッフェル塔下から東京タワーとどう違うんだ?その後、セーヌ河のナイトクルーズがあまりにも素晴らしいと聞いて船に乗りに。ここらあたりから、足が段々痛くなってきていました。
そして出た!エッフェル塔。船はエッフェル塔のふもとから出ているのです。下から見た方が、何だかUFOが降りてきた感じでかっこよい。

でも結局、クリスマスイヴだからかナイトクルーズも早々閉店しており、乗れずじまい。今日は振られてばっかりだ。

ガスのパリ在住も今日までということで、せっかくなので凱旋門シャンゼリゼ通りへ。(今考えればここでやめておけばよかった、足のために。)凱旋門も既に閉まっており、シャンゼリゼ通りも、人人人・・!
もう足も痛いし、寒いし、ジゼルにも船にも嫌われて落ち込んでるし、人が沢山のところ苦手だしで、どこをどう歩いたのかほとんど覚えていませんが、これだけは鮮明に残っています。

色が鮮やかで綺麗ラデュレのマカロン

行ってきました、シャンゼリゼ通り店。
こんな小さいのに一個200円もする。ここは地味に3個購入。
なんとも上品な甘さで、素材の渋みも感じられるほど。サクッといって中はクリーミー。
もう最上の至福の時でした。こんな美味しいマカロンは未だかつて食べたことがない!!

ああ~、パリ最高~!!

で、締めくくったクリスマス・イヴのパリ。
明日25日は、念願の「壁抜け男」に会うべく、モンマルトルの丘を登る予定ですが、足はびっこを引いている・・。
果たしてその夢は叶うのか・・・?

そして、オランジェリー美術館は・・?


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新年だけど、パリ旅行記Ⅱ [travel]


みなさん。
あけまして、おめでとうございます。
新年の幕開けはいかがでしたか。
私は、動物たちでお蕎麦を食べました。
去年の元旦は手打ち蕎麦を食べ、なんだかんだとドイツでも和風正月を過ごせるもんでございます。

最近は暇な時があると、せっせと大掃除をしています。
もう年明けちゃいましたが、学校が休みの間に家をピッカピカにするのです。
タイル一枚一枚ちゃんと磨いて、いつもは掃除なんてまったくしないのに、こういう時にはテキトーにしたくないA型を本領発揮しております。こういう部分は、本当に母親そっくりです。

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★パリ二日目 12月22日(金)

チョコ屋。地震がないからできるこの盛り方。朝。ちゃんと時間は寝たのに、全然疲れが取れておらず、ユースの朝ごはんも、美味しくない硬いパン一個とジャムとバターに、水みたいなコーヒー。
「パリのユースだから、絶対クロワッサンが取り放題で、美味しいジャムと蜂蜜を付けながら、紅茶を楽しむ・・・。ああ、パリの朝ごはん・・・!(うっとり)」
って言ってたのは、どこのドイツだ。
あの昨日怒られた、黒人のおばちゃん、また怒ってるし。

私は自分がとても贅沢だと思いました。
まったく何も感じられない、自分が虫けら扱いされたような朝ごはんに直面して、ものすごく悲しくなりました。(わかってるけどね。安い宿だから仕方がないって。)世界には、パンも食べられない子供たちがたくさんいるっていうのに・・。
そんなことを考えていると、またどんどん辛くなってしまって・・・、ああ。

ユースを出て、オランジェリー美術館へ。ここはアネゴ猿お薦めの美術館。
地下鉄コンコルド駅にてロッカーを見つけられず、重いスーツケースを引きずったまま、看板を頼りにオランジェリー美術館へ行くはずが・・。



看板が曲がっていて、まったく違う方向に15分も歩かされた・・。

気をつけて下さい、近々オランジェリー美術館に行かれる方は!
気がついた時には、もう相当遠いところまで来ており、そこからまた引き返して計一時間以上。
荷物も重いし、景色もきれいなところではないし、排気ガスもすごいし、寒いし・・。
そして、やっとのことでオランジェリーに着いたものの・・。


まだ、開いとらんやん。

あと一時間待てば開いたのだけど、朝からそんな状態の私達二人に、寒い外で待つというその気力と体力は残ってなかった。
とりあえず、国鉄の駅に行けばロッカーはあるだろう、ということで、パリ南側の駅モンパルナスへ。(私達の午前中を返せ!)

昨夜からちゃんとした食事もできておらず、胃の中がグルングルンに荒れていた私達は、とりあえず美味しいものを食べよう、ということでガイドブックを開いた。
やっぱりフランスに来たんだから、フランスらしいものが食べたい、ドイツでは食べられないようなものが食べたい。それでこそ旅だ。そう思っていましたが、やはり食の欲求にはかなわないようで、結局、食べてしまいました。



焼肉はやっぱり美味しい焼肉。

自分に負けた。パリ二日目で負けてしまうなんて・・。

でも、ここの焼肉(韓国風)、それはそれはとてつもなくおいしくて、ドイツではこうやって自分で焼ける焼肉っていうのはあまり見かけませんから、日本にいる方にとっちゃあ普通の焼肉ですけど、私達には本当に幸福の時間でしたの。(言い訳)
ほうじ茶も飲んで胃もやっと落ち着き、体調がかなり悪くなりかけてましたが、ここでなんとか持ちこたえました。ありがとう焼肉。

結局オランジェリーは諦め、モンパルナス付近を散策することに。
かわいい小さな商店がたくさんあり、どれも本当にセンスが良くてかわいいものばかり。
「これはドイツにはないねえ~。これはドイツではありえんねえ~。」ばっかり言っていたように思います。

なんでクレープのサイズにあったお皿にしないの?そして夜は、お世話になるガス猿の友人と落ち合い、モンパルナスの有名なそば粉のクレープ「ガレット」を食す。
これはぜひ食べておきなさい!と言われていたものなので、食べられて本当に嬉しかった。
私は、ナスのピューレが中に入って、上に見事な半熟の目玉焼きと厚いベーコンがのったもの。友達は卵とチーズが入ったものを注文。ガレットと一緒に、シードル(りんご酒)を飲むらしい。
そばの味はわからないけれど、サクッとグニュッとした食感と甘辛い味が見事に調和して、ビックリするほど美味しかった。クレープとはお菓子のような感覚だけど、こちらではちゃんとしたご飯として食べられるらしい。それほどボリュームはあった。
あまりにも気に入ったので、帰りにこのクレープの粉を購入。ドイツでも作ろう。

その後、デザートの欄に謎な物体があったので、それを試しに注文。

大量チーズミルクその名も『チーズミルク』。

チーズの作られる過程で出るミルクらしい(?)が、あのヨーグルトの上に浮いた水っぽい液体のようなものの味だ、と書けばおわかりいただけるだろうか。
そのヨーグルトの水っぽい液体が、こんなにたくさん運ばれてきたのだ。パリの人は、これを普通に飲むのか・・?

二日目にして「食の旅」になりつつあるこの旅。
看板さえちゃんと立っていれば、こんなことにはならなかったんですけど・・。

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今年も良い一年になりますように。
これからも、どうぞ宜しくお願いいたします。


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こんな時に、パリ旅行記Ⅰ [travel]

パリの猫ちゃん。この子がデブでかわいかった~
旅のハプニングはつきもの。

私、そんなハプニングは大好きです。結局将来語ってしまうのは、そういうハプニングのような気がしますから。
でも、今回のは、ハードでした。
クタクタになって、ドイツに戻ってきました。2日間魂抜けていました。

旅先で捻挫するなんて・・・(涙)
歩けなくなるなんて・・・。(号泣)
ぅぅ。

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超年の瀬ですが、暗い話からいきます。

★パリ初日 12月21日(木)

目標:
1 シャルル・ド・ゴール空港に着いたら、焼きたてクロワッサンを食べよう!
2 ユースに着いたら、ちょっと昼寝をして、昼食を食べて、美術館を一つ周ろう。

前日寝ずに、朝7時のフライトでケルンを出発した私とガス猿(ヴァイオリン・愛媛出身・同い年)は、8時にパリのシャルル・ド・ゴール空港(業界ではCDGというらしい)のぼろい方のターミナル1に到着。(150円の航空会社だったから?)
食べるところを探そうと重い荷物を持ってウロウロしてみるが、どこにもない。探し回って、やっとのことで「Restaurant」の文字を見つけ行ってみたらば、そこにあったのは、『マクドナルド』・・。

夢が崩れかけたところに、なんとなーく後ろに見える「Cafe」の文字。
勇んで駆けて行き、列に並んで買うことに。
「フランス人は、英語をわかっていても話してくれない」と聞くが、それって本当のなのか、こちらもまったくうまいと言えない英語で注文したのに、超ネイティブのフランス語で聞き返された。
何だか、ドイツに留学し始めた時の悪夢が蘇ってきました。

でも、そこでのパンは本当に本当に美味しかった。
ドイツでは絶対味わえない味で感動しました。

こんなに天気がよかったそして、バスでパリ市内へ。
Operaで地下鉄に乗り換え、ユースホステルのある「レピュブリック」まで。ここでの乗り換えも大変。
ユースに着いたのが、12時。良い具合に予定通り。
チェックインをして、部屋に上がろうとしたら、黒人の掃除のおばちゃんに、
「#"'&%$()=$%#"!'&&%!!!!!!!」
・・怒られた。
部屋にはまだ入れないんだと勝手に解釈して、しょうがないから地下のロッカー室に荷物を預けようと、使い方を四苦八苦していたら、
「|~|=)'&&%"##&%'()(=P=))'&!!!!!!!!!」
・・また怒られた。

でも気分はお墓私達は、お腹もへり、微妙に眠く、なぜ怒られているのかわからないしかし怒られていい気分のする人はいないだからちょっと悲しい、ということでもう体力の限界。このまま美術館に行っても素晴らしい芸術品に悪いだけだと予定変更の案を。
地下の暗いロッカー室で地図を広げ、ユースの近くを見回していたら、南東の方角に「ペール・ラシェーズ墓地」を発見。

「よし。この気分は墓だ。ガス、墓に行こう。」
ということで、パリの第一訪問地を、『墓地』に決定。(暗い)

しかし、墓地をばかにしてはいけません。
ここには、ショパンやドラクロワ、マリア・カラスもいるんですから。
ペール・ラシェーズ墓地は、パリにある3つの墓地のうち、最大の墓地。めっちゃくちゃ広いわけです。それにこちらのお墓は一つ一つが家みたいになっていて、日本のと比べて大きい。

ミシェル・ペトルチアーニのお墓ショパンのお墓そこで見つけました。ここの中でも一番目立っていたショパンの墓。お花が沢山飾られていました。

そのショパンの隣にあった!私の大好きなジャズピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニのお墓!!!ガイドブックにも載っていなかったので、まさかあるとは思わなかった!とてもビックリ!でも、まさかショパンの横に並んでいるとは・・。

顔が盗まれたビゼーのお墓ジネット・ヌヴーのお墓「そういえば、ジネット・ヌヴー(若くして飛行機事故で亡くなったヴァイオリニスト)も、パリのお墓に埋まってるんじゃなかったっけな?まぁどこのお墓かわからないけど・・。」と二人で話しながら、汚い小道を歩いていたらば、なんとっ、
アッタ!!
これには本当にビックリしました。道とは言い難い汚い小道の片隅に、ヌヴーはいたのです!二人で大興奮!
「これは、ヌヴーが私たちを呼んでいるんだ!ああやって掃除のおばちゃんに怒られて、落ち込んでここの墓に来たのは、やっぱり運命なんだ!お墓にきてよかった!」と。(単純)

そして、つい先日問題になった、ビゼーのお墓もありました。
本当に顔がない。ちょっと怖かった。

墓地で3時間くらい観光(?)し、カフェでステーキを食べる。ここのデミグラスソースが美味しかった!
そしてユースに帰って、予定外の二時間も昼寝をし、起きたら19時。外はもちろん真っ暗。
ご飯を食べに外に出て・・。パン屋でラタトゥーユ入りのキッシュ(うまい!)を買って食べ、そしてあまいクレープを買って食べ、気分とは裏腹に、胃は大変満足しておりました。

そんなこんなで、ハチャメチャな初日終了。
辛いことがあっても、二人でいると笑って終わらせられるから、心救われました。

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今年は、「腱鞘炎に始まって捻挫で終わる」という、今までほとんど怪我をしたことない私にとっては沢山の初体験の年でしたが、中々楽しく次につなげていける年になったのではないかなと思います。

このブログにコメントをいただき、応援して下さった皆様。
どうもありがとうございました。たくさんの元気をいただきました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、良いお年を・・。


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